またここで君に逢えたら〜*I love you even if far*〜


すると、もとはあたしの頬に優しく口づけをした。

ビックリしたあたしは泣くことも忘れてしまって・・・


「・・・機嫌なおったかー?」

あたしの前には、にっこりと笑みを浮かべたもとの姿。


あたしは頬に手を置いた。

そのときのあたしは頬に口づけされたことがすごくショックだったみたいで


もとの頬を思いっきりビンタしてしまった。


そのときから?いや、ほんとはもっと前から好きだった。もとが好きだった。

だから、口づけされて恥ずかしくて殴ってしまった。



それから月日は流れ中学校三年生のとき

もとは学年一可愛いと言われていた女の子と付き合った。


あたしはただの幼なじみ。

何も言えなかった。


ただ、遠くから君を見つめるだけ。

そして、何もあたしは出来なくて卒業を迎えた。

あたしと悠宇は同じ高校に入学したのだが、もとはサッカーで有名な名門校から推薦が有りその名門校に入学した。


高校生になりあたし達幼なじみ三人は全く会うことがなくなった。


いつかは、もとに対する気持ちが消えるんじゃないかと考えた。

クラス一カッコいい人に告白されても、サッカー部の先輩に告白されてもなぜかあたしは首を縦に振ることが出来なかった。


それは、やっぱりもとが好きだったから。


< 54 / 361 >

この作品をシェア

pagetop