恋愛写真

それと共に玲美の病室のドアが開いた。


俺がドアの方を振り返るとそこには…


「ハ…ルタ…」


一瞬、時が止まったんじゃないかって

そう思った。


真っ赤な薔薇の花のブーケを手に持って、


首から見える、星の鍵のネックレスと

黄色い指輪の輝きが消えない。



「あっ…えと…ごめんね。お邪魔しちゃったかな?すぐ帰るからっ…」



そう言ってハルタはドアを閉めて

この場を去ろうとした。


でも、俺は気付かない位早く、ハルタに

手を伸ばしてた。
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