恋愛写真

「行こっか…///」


そう言って小さく微笑んだ雄星は

いつもより少し男らしく見えた。


今、アタシたちがやって来たのは

この街で一番大きなお祭り、『桜祭り』。


夏に似合わないこの名前だけどアタシは結構

気に入っている。



だって…桜のように咲き誇る綺麗な花火が

あんまりにも名前に似合っていると思うから。


「ねぇっ…雄星は何食べる?」


「それ、僕の台詞ね!ハルちゃん、何食べたい?」


「えっ?アタシは…綿あめかなっ!」


沢山の人混みの中、はぐれないように

必死で雄星の後を追いかる。
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