不良系幼なじみとの甘い恋愛事情
愛翔があたしを追いかけたって……。
「会えてないんだね。今頃探し回ってるかもしれないし連絡してみたら……って、ちょっ、美久⁉」
まどかの言葉を遮って廊下に飛び出したあたしは、とにかく校舎の中を走り回って愛翔を探した。
だけどどこにも見当たらない。
もうすぐで昼休みも終わっちゃうのに。
どこに行ったの……⁉
広い校内を走り回るのはかなり体力のいる行動。
渡り廊下の端まで来た時には、額にうっすら汗が滲んでいた。
「もう……本当、どこ行ったの……⁉」
2年生の教室を端から端まで見て回ったけど愛翔の姿はなかった。