不良系幼なじみとの甘い恋愛事情
「体の関係だけの女の子、たくさんいるんでしょ?だったらあたしも────」
「ダ、ダメッ‼‼」
いてもたってもいられなくて、ほぼ無意識に扉を開けてそう叫んでいた。
「そんなの、ダメだよっ‼」
だってそれじゃあ……。
「た、つみさん……⁉」
大きく目を見開いてあたしを見つめる岩佐さん。
愛翔も同じで言葉を失ってあたしを見ていた。
「そんなことしたって……傷付くのは岩佐さんなんだよ?」
岩佐さんの瞳が動揺するように揺れた。
「…………っ‼」
思いつめたような顔で唇を噛みしめる岩佐さん。
その顔には迷いと不安の色が滲み出ているのがわかった。
曲がりなりにも、愛翔の彼女であるあたしに悪いと思っているのかもしれない。
「それでも……好きなの。もう好きで好きで……どうしようもないの……っ」
岩佐さんはそう言って泣き崩れた。
これだけ純粋に人を想って涙を流す岩佐さんを
自分の感情を相手にぶつけることができる岩佐さんを
羨ましいと思った。