不良系幼なじみとの甘い恋愛事情
「サボリ魔発見っ‼」
降って来た声に目を開ける。
そこには真上からあたしの顔を見下ろすハルがいた。
「ハルほどサボリ魔じゃないもん」
言いながら上半身を起こす。
「お、言ってくれるね〜」
なんて言ってハルはいつものようにケラケラ笑った。
いつも思うけど、ハルって思ってた以上によく笑う。
「なんでいつも屋上にいるの?」
「んぁ?そうだなぁ……」
人一人分の距離を空けてあたしの隣に座ったハル。
今日はタバコは吸っていない。
「ここにいると空を身近に感じるから、かな」
「空……⁉」
空を見上げるハルの横顔を見つめた。