大人の純愛宣言
嬉しいと同時に、傷つきたくないという気持ちが大きくなった。

「でも、昨日はお互いに…酔った勢いですよね…」

そう言うと、社長は驚いて…笑って答えた。

「酔ってたの大井だけじゃん、俺昨日のんでないし。ずっとウーロン茶だぜ?」と。そう言えば、社長はウーロン茶をオーダーしていた。

「俺のこと、嫌い?」と私の顔を覗いている社長。

「嫌いなんか…私34歳なんです。若いうちはちょっとしたかすり傷もすぐに治ったけれど、だんだん治りづらくなってきて…傷痕が消えないこともあるの…。だから、傷つきたくないから…あなたと付き合って、もし傷ついたりしたら立ち直れないもの…」そう言って微笑んで、社長の手をどけた。

「だから社長とは付き合えない…」



社長は笑って

「そっか…」と答えた。




これで良かったんだ、最初から始めなければ良い…。






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