政略結婚~天使に導かれて~
島津の別荘には、毎日家政婦さんをお願いしている。

愛が出産したら、ベビーシッターも出来るようにと、両方出来る人を
捜して、愛たちの元に来た家政婦さんは、柴崎 優子と言って、
50歳位の女性だった。

優子は、既に子供達は、成人しており結婚して、孫もいる。

旦那さんも、一昨年、事故で亡くなっており、今は一人暮らしで、
結構時間に自由がきくので、今回、愛たちの別荘に家政婦兼ベビーシッター
としてお願いした。

「愛さん、今日は何にしましょうか?」

「そうですね・・・。颯太さんが食べやすいように、野菜のスープ
 リゾットにしましょうか・・・・」

そんな会話を、優子と愛はいつも楽しそうにし、颯太は、そんな穏やかな
空気に包まれながら、日々を過ごしている・・・・・。

別荘に引っ越してからは、大概日替わりで、誰かが訪れてくる・・・。

時には大勢で、賑やかになることもあるが、大概は、静かな時間を
過ごしている・・・。

別荘は、5LDKで庭がバラ園のように綺麗に手入れされており
海にも近い為、天気のいい日は、毎日、二人で散歩している。

そんな風に、二人の時間を大切に過ごしているのだ・・・。
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