政略結婚~天使に導かれて~
三人で夕食を食べ、悠太が光太をお風呂に入れてくれて、愛は
とても助かっていた。

そうでないと、光太を一人でお風呂に入れると、自分の事は、最短で
しなくてはならない。

日々、慣れたはいるが、偶にはのんびりとお風呂に入りたいと思って
いたので、悠太が光太をお風呂に入れてくれるのは、嬉しかった。

光太は、お風呂からあがると、ひと遊びし、悠太がお風呂から上がる頃には
愛に抱かれて眠ってしまっていた。

光太をベットに寝かすと、愛は、お風呂に入り、お風呂からあがると
リビングで悠太が、ワインを飲んでいた。

「愛ちゃんも飲むかい?」

「うん、少しだけ貰おうかな!?」

二人は、ワインを飲みながら、愛は、颯太との経緯を話始めた。

最初は、政略結婚から始まり、そのときに、颯太は栞と付き合っていた事。

そしていつの間にか、お互いが惹かれあうようになり、颯太が栞と別れた
後、栞に刺され、その時に、最初の子供を流産したことなど、颯太と過ごした
時間を確認するかのように、愛は話した。

あまりの話の内容に、悠太は呆然としながら聞いていた。

そして、愛が話終わると、悠太は、愛を抱きしめ

「泣いていいよ・・・・」

悠太に、そう促されると、愛は、今まで我慢していたものが、プツリと
切れたように泣き始めた・・・・。

愛は、颯太が亡くなってから、そう・・・あの時から、一度も
泣いてなかった・・・・。

そんな愛を、優しく抱きしめ、悠太は、愛が泣き止むまで、背中を
摩っていた・・・・。
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