政略結婚~天使に導かれて~
4月には、また新入社員が入ってきて、秘書課には人員の補充はないが、
今日子の総務には、人が入るらしく、今日子は、3年目の先輩として
研修の新入社員の指導にあたっている。

和哉も新太郎も、お互いよきライバルとして、成績を上げ、今では
営業部の若手NO1・NO2の争いをしている。

4月も残りわずかになった週末、久しぶりに今日子が、同期メンバーで
飲みに行こうと誘われ、光太は、島津に預けて、久しぶりの飲み会に
参加した。

「「「「かんぱーい」」」」

「プハッー・・・美味しい!!」

と、今日子が言うと、和哉が、

「全く、親父みてぇー・・・・」

「良いじゃない! 仕事の後のビールは美味しいのよ!」

そんな二人の掛け合いを楽しみながら、久しぶりに愛も飲んだ。

「今日は、愛、ペースが良いねぇー・・・!」

「そうかな・・・・でも、最近嬉しい事が多いから・・・・」

「そうなんだ・・・。なんかあったのか?」

新太郎が、聞いて来たので

「うん、兄と私の友人が、婚約して、来春結婚することになったのよ!」

「へぇー、良かったなぁー・・・・」

「うん・・・・幸せになって欲しいんだ・・・」

そんな会話をしていると、今日子が

「ねぇー、あそこに居るのって、副社長じゃない?」

「「「えっ・・・・」」」

偶然にも、悠太が、隆二たちと飲んでいた。
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