政略結婚~天使に導かれて~
「今日は、どうされるんですか?泊まるんですか?」

「ん~、愛さえ良ければ、泊まろうかな!?」

「解りました。でも、何もしないで下さいね!」

「解っているよ。そこまで酷い男じゃないよ!」

「そうですか・・・!?」

愛に、釘を刺されて、颯太はバツの悪い顔をしていると

「まぁー前回の事は、許しますから、今後の件は、しっかり
 考えてください。じゃー私は、シャワーを浴びてきますから、
 勝手に休んでいてください。」

「あぁー、解ったよ。そうさせて貰うよ」

愛は、シャワーを浴びに、お風呂場へ行き、ふと、颯太と一緒の時間が
もっと険悪なものかと思ったが、意外に、自分が、前回の件を許している
自分に驚きながらも、颯太との会話を楽しんでいる自分が不思議だった。

一方、颯太は、栞にメールで、今日は帰らないことを送り、愛の事を
考えていた。

夕ご飯は、和食で、栄養のバランスがきちんと考えられていて、それに
あの数々の資格!驚きを隠せなかった・・・・本当にすごい女性だと
感心してしまい、終いには、アメリカの話で盛り上がり、颯太も大学は
アメリカだったので、話が思いのほか合ったのだ。

愛の人柄に少し触れ、改めて自分が愛に惹かれ始めていることに気が
ついた・・・・『栞とは違う魅力を持った女性』颯太の中で、愛の事を
考える時間が、これを機会に増えて行くのであった・・・・。
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