政略結婚~天使に導かれて~
目を覚ました愛は、

「颯太、ごめんね・・・赤ちゃん・・・ダメだったんだよね!?」

「・・・・うん、ゴメンな。愛、俺のせいで・・・・大切な赤ちゃんまで
 ダメにしてしまって・・・」

「・・・・颯太・・・・・」

愛は、ポロポロと泣き始めた。

そんな愛を、颯太は優しく抱きしめ、愛を失うことがなくて
本当に良かったと・・・・・。

「先生が、赤ちゃんは、今回は残念だったけど、でもこれからも
 チャンスはあるから、大丈夫だと言っていたよ・・・」

「・・・・本当?・・・」

「あぁー、だから愛の躰が、大丈夫になったら、また作り始めて
 良いそうだ・・・」

「・・・・・うん・・・・・」

「今は、少し、休みな。貧血も出ているから、躰も怠いだろ・・・
 傷もあるから、少し休んで・・・俺は側にいるから・・・」

「うん、ありがとう。側に居てね。颯太・・・」

「大丈夫だよ。ちゃんといるから。ゆっくり休みな!」

そう颯太が言うと、愛は、安心したように眠り始めた。
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