【完】大キライなキミに片想い中。
「はーい、じゃあ授業始めるわよー」
現代文担当の先生が教室に入ってくる。
「きりーつ」
授業の始めの挨拶が終わると、授業がスタートした。
「はい、では教科書の126ページを田中君、読んでもらえますか?」
「はい」
先生に言われ、田中君が読み始める。
すると、大希君から小さい折りたたまれた紙がまわってきた。
「え……?」
大希君の方を見ると、口パクで「読んで」と言われた。
私はコクンと頷くと、紙を開いた。
《お礼、相川が今日の放課後大丈夫なら
相川と放課後デートってダメかな?》
「…………!?」
ほ、放課後デート……!?