僕の空。君の目。
タイトル未編集
「はぁ・・・・」

自分の部屋のベットにねっ転がってため息をつく。

暇だなぁ・・・。

中学を卒業してから入試も終わり、私、白川七華は非常にダラダらした毎日を送っていた。

この奇妙な体質でいつもまわりにいる人は気味悪がるため友達もいない。

また男勝りの性格なため女の子と話しても話が合わなかった。

「ふわぁ~ぁ。コンビニでも行くか。」

私は大きなあくびをしながら財布を手に取り立ちあがった。

特にお腹がすいてたわけじゃないけど・・・・

パーカーをきるとタンタンと階段を下りた。

「あら、七華ちゃん。どこかお出かけ?」

「あ、ちょっとコンビニまで・・・」

私は軽く愛想笑いをして玄関へと行く。

私には両親がいない。

幼いころ母親は病気で死んだ。

父親は1人じゃ育てきれなかったのか、私を・・・見捨てた。

見かねた父親の妹さんがそんな私を引き取って今まで大事に育ててくれた。

別に見捨てられたからって悲しいわけではない。

「よいしょっと」

スニーカーを履いて立ち上がる。

「行ってきまーす」

扉を開け、なんとなくうしろを振り返るとリビングの扉の隙間からおばさんが満面の笑みで手を振っていた。


外はまぶしい日差しが照っている。

「まだ3月なのに・・・」

私はフードをかぶり、コンビニへと向かった。

コンビニに入ると暖房が付いていた。

私はパンとお茶を買った。

「ぉし、帰るか。」

私は雑誌コーナーで10分ほど時間をつぶすとコンビニを出てのんびり帰った。

家の前までつくとなんとなく隣の家の庭に目をやった。

ガチャッ!

家の中から背の高い私くらいの歳の男の人が出てきた。

彼はパーカーのポケットに手をつっこみ、深呼吸をした。

(誰だ?見たことねェな)

瞳は綺麗で澄んだ青色だった。

目が合い、軽く会釈すると彼は「あ~!」という表情で私に近づいてきた。

「君、君!もしかして美空高校に通う人?」

(・・・なんだ、それ?9

「あ、えーと・・・違いますけど・・・」
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