恋人たちのパンドラ【完】
そう剣幕で怒鳴る美津子の声が壮介の耳に届いたとき、壮介に衝撃が走った。

「お、れの子供・・・」

そう呟いた声が中に届いたのか

「誰!」

そう怒鳴る美津子の声が聞こえ、壮介は襖をいっきに開けて中に入った。

「お母さん、先ほどの話は一体どういうことですか?」

「何のことかしら?」

明らかに動揺はしているがしらを切るつもりの美津子に壮介は怒鳴った。

「悠里のおなかの中に、俺の子供がいるのか!?」

すごい剣幕にこれ以上は黙っていられないと悟った美津子があきらめたように話しだす。
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