恋人たちのパンドラ【完】
兄も叔母も悠里には何一つ話さなかったのに裏でこんな風になっていたなんて。

周りや壮介の優しさが身にしみた。

と同時に自分の思いやりが独りよがりの優しさだと気が付いた。

周りに支えられ周りと生きて幸せになること。今の悠里にはそれが何よりも大切に感じた。

「ごめんね。ありがとう」

「お礼はいってらっしゃいのキスでいいよ」

そう言ってアーモンド型の綺麗な瞳をそっと閉じた。

それに合わせて悠里は自分から初めて壮介の唇に可愛いキスを落とした。


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