きんぐさり


「はん、信仰なんざするだけ無駄ムダ。確かに俺ら【神】にとって信仰心は力の源だがなぁ。

そりゃ必要不可欠。別に誰それと戦うワケじゃねぇんだ。しかも今時神様信じるっつぅ奴の大半はよぅ、【恋する乙女】ばぁーっかだろ?

ンなもん自分で叶えろって話。俺まで巻き込んでんじゃねぇよっつーのが今時の神の本心だ」


「それはアナタだけでしょうが!他の神様はきちんと働いていますッ」


「はっ、そりゃどーだか」

「むむ……!」



ああ言えばこう言う。


こんな神様を信じてもいいのだろうか?日本の未来は危うい。


しかし、私が【巫女】という立場上。そして人間である以上、【神様】である禅さんには逆らえないのだ。


くそぅ、無念。
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