【完】一途彼氏が愛する毒舌彼女
「どいて」

冷たい言い方を千晃の声が聞こえた。

「千晃…」

「どいてって言ってんの」

さっきよりも数倍冷たい声

「頼む…俺から離れていかないでくれ…」

俺のしてきたことは最低なこと
だと分かっている。

それでも離したくない。

だから目の前の千晃を力いっぱい抱き締めた。

「誰でも抱くくせに…それなのに…
離れていかないでくれなんて…
そんなこと…よく言えるね…
私の気持ちなんてなんにも知らないくせに…」


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