【完】一途彼氏が愛する毒舌彼女
急に…千晃の顔が曇った…。

どうしたんだ?

母さんも親父も心配そうに千晃を見るが…

千晃は全然気づいていない…。

本当に自分の世界に入ったみたいだった。

それからほんのちょっとの時間のうちに

千晃の瞳にはなにも映していない

真っ暗な闇が広がっているようになった。

そして悲しみ憎しみ切なさを含んだ瞳になり…

今にも泣いてしまいそうになっていた。

そんな千晃が見ていられなくなった俺は…

千晃の腕に手を伸ばした…。

でも千晃に振り払われてしまった。

「千晃…「触らないで!!」

俺はその時前が見えなくなった。
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