君に愛して、僕を恋する。





温めたお粥を持って父さんの部屋をノックするけど、やっぱり返事はなし。




「父さん、入るよー?」




小声でそう言ってドアを開けるけど、父さんはいなくて。

代わりに綺麗にたたまれたパジャマがあった。





「まさか……」





仕事に行く気なんじゃないか。

まさかないだろうと、洗面所へ。




嫌な予感は当たるもので、そこには行ったらスーツに着替えた父さんがいる。




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