君に愛して、僕を恋する。





「父さんっ!」




怒りをこめてそう言うけど、まるで聞こえてないみたいに、会社に行く準備を続ける。





「まだ熱下がってないんだから、お願いだからゆっくり休んで?」


「もう、大丈夫だ。」




顔を赤くしながらそう訴えてくる。





「また倒れたらどうすんだよ。」





父さんは小さく、分かったと笑って、部屋に戻って行った。




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