君に愛して、僕を恋する。





「気をとりなおして。今日は珍しく転校生が来た。」





その瞬間、クラスの空気が軽いお祭り騒ぎになる。





「おーい、入って来い。」





入ってきたのは、黒髪が綺麗な女の子。

肩に少しかかるくらいの長さで、キラキラ光ってる。





「え?」




俺と彼女の驚いた声が重なる。


俺が驚いたのは、あの茶色い瞳を見たことがあるから。



そう、昨日のあの女の子だった。




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