君に愛して、僕を恋する。





「真中さんやれば?」





友永が不機嫌そうに呟いた。

割と根にもつ奴だ。





「あー、いいんじゃない?」


「そーだよ、真中さんも借り物競争やるよりいいでしょ。」





友永の友達とか、出る種目が決まった奴らが言う。






「真中さんは……それでいい?」





佳代が心配そうに真中綾子をみると、彼女は小さく頷いた。





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