君に愛して、僕を恋する。





「恭くんはアンカーでいい?」


「りょーかい。」


「真中さんは3番ね。」





佳代のおかけですぐに決まった。


昔っから、クラスのまとめ役だっただけある。





その瞬間、授業終了のチャイムが鳴って、真中綾子は何も言わずに席に戻る。





それからの授業には、何故か全然集中できなくて。


思い出すのは真中綾子の悲しそうな、あの目だった。





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