ありがとう。







「大好き。・・・好きすぎて、愛してるでも足りないくらい。美喜、届いてる?」



そうゆうの、ずるいんだよ。



奏君はいつだって、そうやって私の心を乱すんだ。





でも、私もなんだよ。



ちゃんと奏君の愛は届いてる。




私だって




「愛してる。」









「じゃあ、また明日来るから。」



「うん。バイバイ!」



奏君を病室から見送る。




今回は奏君がどうしても私の体を気遣って譲らず、玄関まで見送ることが出来なかった。









一週間なんて、あっという間だった。



この一週間はよく笑って、友情も愛情も全部一生分貰った。



すごく幸せな日々だった。




もう、手術は明日。






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