ありがとう。
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「奏君。」
南海ちゃんとの話を終えた私は奏君のもとに行った。
「美喜、話は終わった?」
「うん。」
そう言うと、奏君は不満そうに顔をムッとさせた。
「どうしたの?」
「美喜、さ。俺名前で呼んでって何回も言ってんのに、この前だけだった。それに今日は置いていかれるし。」
だって、恥ずかしいんだもん。
「この前の美喜は素直で可愛かったな〜。俺、この前の美喜が好きだな〜。」
「えっ!」
しょっ、ショック!
「奏君。」
ぷいっ!あ、拗ねた。
「奏くん、奏くん」
無視?
「---か、なた?」
「何?美喜?」
うう・・・ずるい。
「ズルいよ。」