ありがとう。
《奏side》



「美喜っ!!危ないっ!!」



隣の女子の方から悲鳴に近い白鳥の声が聞こえた。





何かあったのか?




俺たち男子は校庭での100m走を終えてバレーの準備中だった。





「嘘っ!?」



「美喜ちゃん!!」





俺が振り返って見たのは



頭から血を流して倒れている、秋塚の姿だった。





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