可愛い生徒(カノジョ)の育て方
 やっと終わった。

 朝、コンビニで買ったサンドイッチを頬張りながら、メールの文章を考える。
 飛行機から降りたら、すぐチェックするはずだ。これを見て、赤くなる菫を想像するのが楽しい。

 メールを打ちながらニヤニヤしている俺に、大森先生が気づいた。

「松本先生、もしかして彼女にメールですか?」

 バレたか。大森先生なら当然理解があるだろうから、いいけど。

「ええ」

 素直に認めた俺に、驚きながらもニヤニヤしている。

「……もしかしたら、誰かを予約してたんですか?」

 俺と大森先生にだけ通じる会話。

「いえ、予約はしませんでした。発売開始当日に直接、ですよ」

 これで解るはず。一瞬の間を置いてから、大森先生が爆笑した。

「すごい! さすが松本先生! 売り切れなくて良かったですね。後で詳しく教えて下さいよ」

 背中をバンバン叩かれた。

 それを見た他の先生が寄ってきたので、

「ホント、連休中の航空券取るのも苦労しましたよ」と言っておいた。
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