可愛い生徒(カノジョ)の育て方
 自由時間、車で山を下ってドラッグストアへ行くことになった。

 安西と二人きり……な訳はなく、岩谷裕香も一緒。

 俺が誘わせた。

 何故か最近、安西と二人きりだと調子が狂う。

 こうして3人で、往復1時間のドライブへ。


  安西と岩谷が後ろに乗り込む。一応、助手席は遠慮するんだな。

「何ていうか、先生のイメージと違う車ですね」

 岩谷が率直な感想を述べた。

「岩谷が考える、俺が乗りそうな車って何だ?」

「う~ん、ランエボとか、スカイラインとか……」

 そんなイメージなのか、俺!?

「俺は別に走り屋じゃないし、車に金はかけないぞ」

 車はちゃんと走ればいい。

「ここに来る前、ド田舎に勤務してたからさ、よく国道が通行止めになったり、除雪車が入らなくて苦労したんだ。だから、このタイプの車な訳。色も、派手な色じゃないと吹雪の時に対向車から見えにくかったり、追突される恐れがあるからな」
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