twin∞soul
10 二人の一瞬は永遠(2)
流と見つけた和風ハンバーグ屋さんで夕食を済ませて、またコンビニ寄ってお茶やお菓子を買いまくる。

「買い忘れはないか?」

「ない!」

「これと同じタバコもついでに買っておいてくれ」

流はタバコの箱を私に渡して、先に車の中で待つ。

やだな、私。

やっぱりドキドキしてきた。

緊張して何だか身体が固くなってきた。

流はどうなのかなぁ。

自分で誘ったものの、はじめてのデートで泊まりだなんて大胆だよね。

私だって久しく、そういうホテルに泊まってないよ。

しかも同棲してる時夫の前では、当然何度も裸は見せてるけど。

今は、はっきり言って時夫とはセックスレスで半年くらいしてないから...何かちょっと怖い。

毎日、お互い仕事仕事で愛だとかそういう語らいなんて時間がなくて、セックスだってやり方も忘れたわ。

私も流も34歳の立派な大人だから、きっと自然とそうなるだろうとは思うんだけど。

抱き締め合って、キスもして、泊まりで何もない訳ないだろうし。

私は車に乗り込んだが、やっぱりさっきよりも恥ずかしくて流を見れないでいた。

< 115 / 206 >

この作品をシェア

pagetop