twin∞soul
16 裏の真実
何だかもう、たくさん色々あの優しいお兄さんにキツい言葉を言われて涙が止まらない。

あのお兄さんは、本当に流を心配していた。
流に対してはとても善人。
でも私に対しては明らかに違っていた。

まるで、私が悪モノ...。

私が流に恋して、愛しちゃそんなにいけないの?
どうして、私と流を引き裂こうとするの?

邪魔しないでよ!
せっかく、私はこの世で一番私を幸せにしてくれる人に出会ったのに。

っていうか、あのお兄さんが流に何か言ったのか?だから流は、私と距離を置いているのか?

一兎も得ず...私にも当てはまるはず...って。

どういう事?
まさか、あのお兄さんは私が時夫と住んで居ることを知っているのか?...もし知っていて、流にでも話されたら。

私は流を騙していたことになり、流はきっともう二度と私に会ってはくれなくなるだろう。

私は、なんて女なんだろう...。

部屋に籠り私は泣いていても、一緒に住む時夫はマイペースに

「ねぇ、ごはん食べないならもう風呂入って寝たらぁ?」

もう、本当に嫌だ。
絶対に別れる。

泣いている人に、この抜けた言葉を投げ掛ける時夫が本当に嫌すぎる。

私は家をまた飛び出した。

流がもしかしたら、またタバコを吸ってる居るんじゃないかと。
あの公園へと、自転車を走らせた。
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