裏と表


ユ「杏里?」



「だめだよユリちゃん」



ユ「何がよ」



「人殺しに近づいちゃ」



ユ「はぁ?あなたたち何を言ってるの!?杏里は、確かに人を殺した。でも、杏里は皆を守ってくれたじゃない!!」




そういって杏里に近づいた



ユ「杏里?杏里?」



顔を覗きこんで揺さぶってみると、



バタッ!!



杏里が私に倒れこんできた!!




何か杏里のカーディガンや、靴下が湿っていた…



触ってみたら、


ユ「嘘でしょ!?」



私のてを染めていた色は、

透明の水ではなく、


鮮やかな赤



杏里自身の血だった…



ユ「杏里っ杏里っ!!」



ユ「救急車呼んで!!!!」



「何で?」



ユ「杏里がっ!!死んじゃう!!」



「えっ…」



「どうせ、そいつは、人殺しなんだろう?だから死んで当然じゃん」



ユ「最低!!」



バコンッ



私は、いったやつを殴った…



誰も呼んでくれないから、私が呼んだ



杏里助かって!!



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