Savior






そんな皐に


「神条コーポレーションを狙うなんて、バカのすることなのよ?
侵入するのは難しいし、できても乱戦はまぬがれない。
全ての障害を抜けたとしても、私たちの所へはたどり着けない。
....ふつうはね。
無傷で、こんなにもスムーズに目的を果たして帰ってくるなんて
....凛がいなければ、できっこない。
いくら風魔でも....。」



楓はゆっくり、そう説明した。

「なんでだ?」
そんな話を聞いて、司が聞いた。



「最初はあぁ、バカだなーって思ってた。
いくら“風魔”でも無理がある....
今まで何人も神条を狙って潰される人たちをみてきた、
もぉ、嫌だったの....これ以上やるのは。」

凛はうつ向いて、またもとの方へ体をむけてしまった。



「嫌ならなぜ逃げない?」



「....無理なのょ。逃げてもまた、連れ戻される....。」


「?追ってがくるってことか?」


皐の問いに頷いた。


「私がここまできたのは....そのため。
追っては私が相手しとくから、その間にもっと....
もっと遠くへいって。」

凛は振りかえって言った。



「一緒に逃げればいぃだろっ!」

皐が凛に近づいた。

凛はできないと言うだけだった。


「俺らが凜も守ってやる。....神条なんて抜けちまえ」

皐は微笑みながら言った。


「そんな簡単じゃない....。
きっと、後悔する。」

凛はまたうつむいた。

皐はそんな凛を抱き締めた。


「絶対守ってやる。凛の言うことなら何でもきくょ?
何でも言え!
....俺がそぉしたい。」


凛は不思議と安心感を感じていた。

「....うん。」
自然と返事をしていた。


ヒソ―
「皐、凛に惚れたみたいね?」
「だろうな。」


楓は楽しそうに司とこっそり喋っていた。




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