ぱんつのおかず



玉木くんは日誌、ウチはプリント。


それぞれ提出するために、一緒に職員室に行って、その帰り。




玉木くんと話しながら、ウチは一階のゲタバコに向かっとった。




外は赤くて、まさに夕暮れどきや。西日がまぶしい。



こんな時間までつきあわせて、ほんまに悪かったと思う。ウチの頭がもうちょいマシやったら、明るいうちに帰れたのに。




「玉木くん、ホンッマごめんな!!ジュースくらいおごらせてな!?今度っ」




パン、て両手あわせて、仏様に拝むみたいに頭下げる。




「いやいや全然。おれが勝手におっただけやし」

「ほんま助かったー。玉木くんおらんかったら、次の朝なってもあの席座っとるわ」




干からびてミイラやわ。


そう言うたら、救世主で仏さまの玉木くんは、ハハッて楽しそうに笑う。



< 111 / 400 >

この作品をシェア

pagetop