ぱんつのおかず
玉木くんは日誌、ウチはプリント。
それぞれ提出するために、一緒に職員室に行って、その帰り。
玉木くんと話しながら、ウチは一階のゲタバコに向かっとった。
外は赤くて、まさに夕暮れどきや。西日がまぶしい。
こんな時間までつきあわせて、ほんまに悪かったと思う。ウチの頭がもうちょいマシやったら、明るいうちに帰れたのに。
「玉木くん、ホンッマごめんな!!ジュースくらいおごらせてな!?今度っ」
パン、て両手あわせて、仏様に拝むみたいに頭下げる。
「いやいや全然。おれが勝手におっただけやし」
「ほんま助かったー。玉木くんおらんかったら、次の朝なってもあの席座っとるわ」
干からびてミイラやわ。
そう言うたら、救世主で仏さまの玉木くんは、ハハッて楽しそうに笑う。