ぱんつのおかず

怒りにまかせて本をガサゴソあさっとったら、うしろから、そんなセリフが聞こえた。



セヤカラ。

カノジョニシタル。



……ん?



「~っわぁ!?」



理解できんまま振り返ったら、セッチの顔が、目の前にあった。


アップもアップ。ドアップや。


思わず後ずさろうとするけど、本棚にぶつかって、ストップする。



「…な、なに……」

「あんまりにもかわいそうやから、彼氏になったろ言うてんねん」

「わ…っ、ワケわからんワケわからん!」

「分かる分かる。な、決定な」

「は……な、に…、か、カレシ!?」

「うん」

「〜っ、カレシてあの、彼氏!?」

「うん」

「え。えっ、え?…え!?ウチ、セッチの彼女なん?」

「うん」



…うん、やないって。


それ、勝手に決めることちゃうって。


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