ぱんつのおかず

グチャグチャやった頭ん中が、よけいにこんがらがっとる。


レンアイに関しては、初心者マークもええとこのウチやで?


そんな無理難題考えとったら、脳みそも沸騰してまう。


一晩中グルッグルして、全然眠気がやってきてくれへんかった。


たぶん、ほとんど徹夜状態。


黄色いお日様が、現在、めっちゃ目にしみる。



「なー、こふじ。もうすぐ古町くん出番やない?選手席まで声かけにいく?」



眉間にシワ寄せて難しい顔しとるウチに、満面の笑みでカオちんが聞いてった。


あわててブンブン、首振って拒否する。



「い…いいっ!行かへん!!ほ、ほら、試合準備もあるやろし…」

「そ?ほなこっから。おーいっ!!古町くーんっ!!」

「〜ちょ、カオちん!?」



大きく手ぇ振りながら、20メートルくらい向こうに席をかまえとる我が校陸上部に、声をかけるカオちん。


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