ぱんつのおかず

思い出すだけで死にそうなくらい恥ずかしい場面ばっかで、落ち込んで、打撃受けて、死にそうなくらい苦しぃて。


今までみたいに部屋にも、行けんくなって。


ほんで今やって、学校で会うたら普通を装うんに必死やねん。


『もう気にせんでええから』とか言うたけど。



…気にしとるんは、おれの方やのに。




あー、マイナス思考やな。アカンアカン。プラスのこと考えよ。


けどプラスのこと、てなんや。なんもないわ。終わっとんな。はは。


どうせおれなんか、恋愛経験まっさらサラピンのまま、老人ホームまっしぐらなんや…。



「はぁ…」

「でも案外、ええかもしれへんで」



何度目かのため息つくおれに、まだおったんか、小雪が言うてった。



「…は?老人ホームが?」

「なんの話よ」



ほんで、ため息つき返される。


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