ぱんつのおかず
ちょっと待ってどういうこと。
演技してた、て。気持ちを自覚させるため、って。
全然アタマ、追いつかへんって。ちょっと。
「か、カオちん〜……」
ウチの助けを求める声は、もう完全無視や。
カオちんと玉木くんは、さっさと裏庭から立ち去ってしもて。
取り残されたんは、セッチとウチの2人だけ。
「…………」
「…………」
あとは自分らでって、言われたけども。
……え。無理。
全く顔、上げられんくて。
足元見つめたまま、微動だにできんで、固まる。
…え、無理。めっちゃ無理。
顔見られへんて。どうしろと。
土壇場にめっちゃ弱いウチに、どないしろとカオちん…!!
もういっぱいいっぱいで、頭真っ白どころか、無色透明。
目の前にセッチがおることすら、まだ信じられんくらいで。
…せやから。
「…あの2人、ホンマ世話やけるなぁ」
「ほんまなぁ。これでくっつかんかったらせっかくの努力が水の泡ってモンやでな」
「はは。さすがに大丈夫やと思うけど」
「ん〜。でも、あたしの妬かせて焦らせて気持ち自覚作戦はちょっと逆効果やったかもなー」