ぱんつのおかず

しかも一回触ってしもたら、なあ。


もうアカンねん。止まらん。昨日かて…うん。わしづかみにしてもたし。あれはちょっと、自分でもなかったかなって思うわ。


冷静じゃなさすぎて、自分がどう動いとるんか、わからんくなっとる。



「…ただいま」

「あれっ、お兄ちゃん!はや!!もう帰ってったん」



家に戻って、玄関で靴脱ぎよったら、妹の小雪が出てきて、びっくりした顔した。


小6の妹。おれに似とる口をゆがめて、すぐにハハーン、みたいな物知り顔に変えてくる。



「峰子ちゃんにフラれたん?」

「…うっせ」



バッタバタ、わざとホコリたてるみたいに、階段のぼった。


自分の部屋のベッドに、ダイブする。


きしむスプリング。なんか違和感。


こふじのベッドのほうに慣れてしもとることに、あらためて気づいたり。


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