男子校は甘いワナだらけ!?~俺様なアイツとキケンな恋~
「え、何が!?」
頭を押さえながら聞くあたし。
……意外に痛かったんだから!
「人気者の平塚くんに告白されるなんて……何も起こらないといいけど。……ま、大丈夫か」
なぜか勝手に自己解決してしまった霞は、ステージへ目を向けた。
な、何なの……?
変な霞っ!
心の中で悪態をついて、あたしもステージへ目を向けてみる。
「えっ……!?」
「へぇ~……」
あたしが驚きの声を上げたのとは反対に、霞は楽しそうに呟いた。
さっき、湊斗先輩や平塚くんがステージに上がったことに驚いて、まさかの告白の相手はあたしで……。
これ以上驚くことなんて、ないって思ってたよ……。