男子校は甘いワナだらけ!?~俺様なアイツとキケンな恋~
「平塚?それとも───…俺?」
───ドキッ
さっきからうるさい心臓。
目が合うと逸らせなくて、さらに胸がギュッとなる。
「……───って何言ってんだ、俺は」
あたしが口を開く前に、篤樹の自嘲したような声が聞こえた。
篤樹の瞳は憂いを帯びていて、
それでいて切なそうな顔だった。
そんな顔、しないで──…
「そう、だよ……あたしが応援してたのは篤樹、だよ?」
今素直にならないで、いつなるの?
自分にそう問い掛けてみる。