男子校は甘いワナだらけ!?~俺様なアイツとキケンな恋~
それから閉店の19時まで働いて、バイト先を出た。
霞はあたしが戻ってきたときにはすでに帰っていて、
【大丈夫だった?明日こそ、詳しく話してね!】とメールが来ていた。
わざわざ来てくれたのに……明日謝らなきゃな。
「知紗、おかえり!バイトお疲れ様」
家に着き、リビングのドアを開けてびっくり。
「お母さん……!今日、早いね!」
深夜にならないと帰ってこれないお母さんが、あたしより早く帰宅していた。
「今日は仕事が早く終わってね。バイト、疲れたでしょ?ご飯出来てるわよ」
お母さんはそう言うなりテーブルにおかずを並べだす。
なんだかこの感じ、久々……!
いつもはあたしが適当に作ってるからな。
「着替えてくる!」
あたしは鼻歌を歌いながら、部屋へ向かった。