20100228-Anniversary-
『行く。』


咄嗟に返事。


『ははっ、じゃぁ今週末にでも行こうか?』


『うん、大丈夫。』


まじかまじかまじか!!!


『昼飯はどうしようか?どっか食べ行く?それとも俺の得意料理のチャーハンでも食べる?』


えっそんな早くから会えるの?嬉しいんですけど。
・・・小躍りしたいくらい嬉しい。
絶対声は浮かれてるけど、気付かれないように必死で平静を装い質問に答える。


『得意料理チャーハンなの?食べてみたい。』


だって、そしたら大輔君のアパートに上がれるってことじゃん。
大輔君の生活空間が拝めるって事じゃん。


『陽菜さんは?得意料理とかあるの?』


『私?最近友達にペペロンチーノの作り方を教わったからそれかな?』


へぇ、と感心したように呟いた大輔君は次の瞬間


『じゃぁ、お互い作って料理勝負でもする?』


何て子供みたいな提案をしだした。


『ははっ、面白そう。大輔君には絶対負けないからね。』


近くなったら、また詳細を話し合うって事で通話を終了させる。
まだバクバクとしている胸に手を置いて深呼吸をした。


・・・夢じゃないよね。
デートだよね?何度も会話を脳内リピートして自問自答した。









『キャー!!何着て行けばいいの!!』


洋服をベッドの上に放り出して一人ファッションショーを開始。
同時に最近彼との話題作り為に必死で聴いているSPHIAのMDを再生し口ずさむ。

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