20100228-Anniversary-
『まだ少し時間あるからあっちの階段で少し話す?』


そう言って大輔君に促されて隅の階段に二人で座った。
レイトショーのためか、あまり人はいなかった。


・・・今日楽しかったな。
自分が思っている以上に大輔君のこと好きかも。何かこのまま勢いで告白しても良いかも。


いや、でも自分から告白なんてしたことないし断られたら気まずいし・・・まだこのままが良いのかも。


そんな事を考えてボーっとして、不意に大輔君をみたら同じようにボーっとしてる。


『・・・二人でボーっとするのも良いね。』


思わず、口から零れた。


その言葉にゆっくりこちらを向く大輔君は苦笑い。


『俺たちの今の関係って何だろうね?』


『え?』


ど、どうしたの急に・・・思いもよらない質問に困惑する。


ー私の片想いー


喉迄でかかった言葉ー・・・けれど、告白する勇気がない私は言葉を飲み込む。


でも、何か言わないと・・・


『んー友達に毛が生えた感じ?』






し-ん・・・





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