20100228-Anniversary-


『南谷さんと別れて、他の男に目を向けてそれでも南谷さんが忘れられない時はー・・・』


『忘れられない時は?』


『もう一度、告白したら?
もうこの恋愛に悔いはないって位さ、全力でぶつかってみたら?
その時は応援してやるよ。』


そして、と言葉を続けて西村はニヤリと笑い


『・・・砕けたら骨は拾ってやるよ。』















ーーーーーーーーー・・・


『浩輔、友達に戻ろう。』


西村の言葉は私の心にストンと落ちてきた。それと共に勇気が出た。


・・・一度この恋愛をリセットする勇気。


『何で?許してくれたんじゃなかったの?』


『このままじゃ、私が駄目になる。
ごめんね、浩輔の言葉が何一つ信じられないの、疑っちゃうの。』


『・・・・・。』


『友達に戻ろう、縁を切ろうって訳じゃないし。
連絡は取ろうと思えば出来る、浩輔も大学で県外に行くしいい機会だと思うの。』


そうして、私達は別れた。

< 69 / 144 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop