うしろの正面だーあれ vol.2

2人共、小中高一貫の有名私立校に通っており、両親共々鼻が高いようだった。

「お前も大きくなったらあそこに行くんだぞ」

耳にタコが出来そうなくらい同じことを何度も言われながら、あたしは育った。

そのための勉強を物心ついたときからしていたし、あたしも当然そこへ通うものだとばかり思っていた。



狂い始めたのは、間違いなくあの日──…

< 30 / 50 >

この作品をシェア

pagetop