秘蔵っ子の憂鬱※タイトル変更
私が立川と親しいため、
なぜか絢乃さんも立川と親しくなった。
多分私と立川は似ているところがあるため、
私を面倒見るようなものなんだろう。
また、絢乃さんは私の営推での唯一の同期、麻生さんとは上手くいっていない。
というか、絢乃さんが麻生さんを認めていないと言った方が正しいのだろうか。
本人いわく、まず能力を認めていないし、仕事もできないのに恋愛にばかり現を抜かし、(あのとき立川から教えられた鈴木さん狙いらしいが)
ちっとも成長せず、押し付けられるところは仕事も失敗も責任も全て他人に押し付けるところが嫌いらしい。
そのため、直属の後輩のように立川を見ているようだ。
それは、久しぶりに3人で社食でご飯を食べることになった日のことだった。
新入社員の指導に追われ、
立川と会ってゆっくり語り合うこともなく、思えば立川とちゃんと話すのは
教育係になることが決まったとき以来だった。