“大好き”、だよ?



校庭を散歩していると春風くんを見かけた。

腹ごしらえなのか、友達とサッカーをしていた。
ちょっと、近くのベンチに腰を下ろしその様子を見ていた。

その時、知らない男子がきて
「ちょ、ちょっと来てください!」
と緊張気味な様子で呼ばれた。

誰だ?などと不思議に思いながら素直に付いていくと、彼は木の影のあたりで歩くのをやめた。

「あ、あの!僕―『ちょっと、本当ごめん。誰ですか…?』

「あ。ごめんなさい!僕は一年6組の中川 龍〔ナカガワ リュウ〕です!」

中川 龍という彼は背はそれほど高くはなく私より5.6cm高いくらいで幼さが残る可愛らしい顔だった。

「そ、それで!えっと…付き合ってください!」


………………。ハッ

いかん!初めて告白されたから脳がフリーズしてしまった。

どうしよう…。と焦っていると
「返事は、いつでもいいので!」
と走り去ってしまった。

ちょっと、ホッとしていると今が昼休みだという事を思い出した。


『やばっ!』



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