夢色シャイン
「固まってる。か~わいっ」
サラッとそんなことを言って、私のおでこを指で数回突く。
けど、すぐ我に返って彼から距離をとる。
触られたおでこが熱い……。
手で押さえながら、彼をもう一度見る。
「何で名前知ってるんですか?」
「何でって、知ってるからだろ中原未来!
ってか敬語使うなよ、タメなんだから」
「う、うん」
フルネームまで知ってるなんて……。
もう驚きまくりなんだけど。
私なんて、そこまで有名な人とかじゃないのに。
不思議に思ってると、私はこの人の名前を知らないことに気づいた。