夢色シャイン





後輩がいち早く察して、私と由紀ちゃんを二人きりにする。



由紀ちゃんは私の隣に並んで、2人最後尾を歩く。






「あ、えっと……」




「ごめん!」




「え?」





驚いて目を見開く。


由紀ちゃんを見上げると、申し訳なさそうに顔を歪めていた。






「未来は何も悪くないのに、あたしが勝手に嫉妬して無視して。
未来から話しかけてるわけじゃないって分かってたのに……」





由紀ちゃんの小さくて弱々しい声が耳に届く。



視線を下げると、由紀ちゃんの手は少し震えているように見えた。







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